
総合内科診療
総合内科診療
内科疾患は幅広く診察いたします。
どの科を受診すべきか迷われる場合や、長期的に何でも相談できる医師をお探しの方は、お気軽にご相談ください。
専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な連携病院をご紹介いたします。
当院は時間予約制のため、指定の時間帯に受診いただくことで、待ち時間を短縮できます。
ご予約は、以下のリンクまたはお電話(04-7154-2300)にて受け付けております。
健康診断で
・血圧が高い
・コレステロールや中性脂肪が高い
・血糖が高い
・尿酸値が高い
と指摘された方には、それぞれの状態に関する詳細な解説を以下に記載しております。
健康診断で「血圧が高め」と指摘された方へ。
血圧は日によって変動するため、一時的なものかどうか判断が必要です。
しかし、放置すると脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるため、早めの対応が大切です。
1.健診結果を確認しましょう
・最高血圧(収縮期血圧)が 130 mmHg 以上または
・最低血圧(拡張期血圧)が 80 mmHg 以上の場合、要注意です。
・血圧が 140/90 mmHg以上なら高血圧の可能性が高く、受診をおすすめします。
2.血圧を測る習慣をつけましょう
・朝と夜、1日2回測定するのが理想的です。
・家庭での血圧が135/85 mmHg以上なら高血圧の可能性があります。
3.生活習慣を見直しましょう
・減塩(1日6g未満を目標に)
・適度な運動(ウォーキングを30分程度)
・ストレス管理、睡眠改善
個々の状況に応じて以下のような検査を行います。
・身体測定(体重、肥満度測定)
・血圧測定(診察室・家庭血圧の比較)
・血液検査(コレステロール、血糖、腎機能のチェック)
・尿検査(たんぱく尿、腎臓の状態確認)
・心電図(心臓の負担をチェック)など
①生活習慣の改善(軽度の場合)
②内服治療(血圧が高い場合、薬を使用)
血圧の状況に応じて、適切な治療方針を決めます。
1.ご予約(WEB、電話どちらも可)
2.健康診断の結果を持参し、ご来院
3.診察及び必要な検査
4.今後の治療方針を相談
「はやめの受診が、将来の健康を守ります。」気になる方は、お気軽にご相談ください。
日本高血圧学会の高血圧診断基準[1]では
診察室での血圧が140mm/90mmHgを超えたら
自宅で測る血圧が135mm/85mmHgを超えたら高血圧症と診断します。
血圧が160~180mmHgくらいまでは無症状のことが多いです。これ以上になると、頭痛やめまい、吐き気がでることがあります。
塩分の摂り過ぎ、肥満、ストレス、喫煙、内分泌異常や遺伝等があります。
血圧が高い状態が続くと、血管の伸縮性が失われ動脈が固くなってしまいます。この状態を動脈硬化と呼びます。
動脈硬化になると、
・脳出血、脳梗塞(脳の血管が詰まったり、出血して脳の働きが悪くなる病気)
・大動脈瘤(体の太い動脈がコブ状になり、放置すると動脈が破裂してしまう病気)
・腎硬化症(腎臓の中の血管が硬くなり、腎臓の機能が低下し血液透析になる病気)
・心筋梗塞(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
・眼底出血(目の奥の血管から出血してしまい、視力低下をおこす病気)
などを引き起こしやすくなります。そうならないためにも日頃の血圧管理が大切になります
まずは食事・運動・嗜好品を見直しましょう。
・塩分を控える→一日6g未満を目標にしましょう。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・アルコールを控える→アルコール量で1日20ml以下にしましょう。
・禁煙→なるべく禁煙しましょう。
・防寒→体が冷えると血圧が上がりやすいため特に冬は暖かい恰好をしましょう。
生活習慣を見直しても血圧が高い場合には、血圧を下げる薬を開始します。
参考文献
健康診断で「脂質異常(高コレステロール、高中性脂肪)」を指摘された方へ。
脂質の数値が高い状態が続くと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
自覚症状のないうちから、早めに対策をすることが大切です。
1.健診結果を確認しましょう
・LDL(悪玉)コレステロールが 140mg/dL 以上
・HDL(善玉)コレステロールが 40mg/dL 未満
・中性脂肪が 150mg/dL 以上
これらの数値が基準を超えている場合、脂質異常症の可能性があります。
2.食事を見直しましょう
・揚げ物、脂っこい食事を控える
・青魚、ナッツ、食物繊維を増やす
・適度なアルコール摂取を心がける
3.適度な運動を始めましょう
・ウォーキングや軽い筋トレを週3回以上
・運動が難しい場合には、こまめに体を動かす習慣をつけましょう
個々の状況に応じて以下のような検査を行います。
・身体測定(体重、肥満度測定)
・血液検査(LDL・HDLコレステロール、中性脂肪、血糖など)
・尿検査(腎機能、糖尿病の影響の有無)など
①生活習慣の改善(軽度の場合)
②内服治療(数値が高い場合、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を使用)
脂質異常のタイプに応じて、適切な治療方針を決めます。
1.ご予約(WEB、電話どちらも可)
2.健康診断の結果を持参し、ご来院
3.診察及び必要な検査
4.今後の治療方針を相談
「はやめの受診が、将来の健康を守ります。」気になる方は、お気軽にご相談ください。
脂質異常症とは、血中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が異常に増える状態やHDLコレステロール(善玉)が減っている状態をいいます。
高脂血症や高コレステロール血症と意味は同じで現在ではこれらを総称して、「脂質異常症」と呼ぶようになりました。
日本動脈硬化学会の脂質異常症の診断基準[1]では
LDLコレステロールが140mg/dL以上
HDLコレステロールが40mg/dL未満
中性脂肪が空腹時で150mg/dL以上、空腹時以外で175mg/dL以上
Non-HDL(TCからHDLを引いた数値)が170mg/dL以上
で脂質異常症と診断しております。
食べすぎ、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレス、遺伝、閉経などのホルモンバランス異常等があります。
脂質のバランス崩れた状態が続くと、脂質が血管壁に蓄積し血管が詰まりやすくなってしまいます。
その結果、
・脳梗塞(脳の血管が詰まい、脳の働きが悪くなる病気)
・心筋梗塞、狭心症(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
などを引き起こしやすくなります。
まずは食事・運動・嗜好品を見直しましょう。
・禁煙→なるべく禁煙しましょう。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・食事のカロリーに注意する→推奨される食事のカロリーは標準体重×25~30 kcalで求めましょう。
例;身長160cmの場合、まず標準は1.6×1.6×25=64 kgと算出する。
必要な1日のカロリー数は64×25~30を掛けて1600~1920 kcalと計算できます。
・アルコールを控える→アルコール量で1日20ml以下にしましょう。
生活習慣を見直しても目標数値に届かない場合には、飲み薬を開始します。
参考文献
健康診断で「血糖値が高め」を指摘された方へ。
血糖値が高い状態が続くと、糖尿病へ進行しやすく、放置すると合併症(脳卒中、心筋梗塞、腎不全など)のリスクが高まります。
しかし、早めの対応で改善できることが多いので、一度しっかり検査を受けましょう。
1.健診結果を確認しましょう
・空腹時血糖が 100 mg/dL以上、又はHbA1c(ヘモグロビンA1c)が5.6%以上→血糖管理に注意が必要
・空腹時血糖が 110 mg/dL以上、又はHbA1c(ヘモグロビンA1c)が6.0%以上→境界型糖尿病(糖尿病予備軍)の可能性
・空腹時血糖が 126 mg/dL以上、又はHbA1c(ヘモグロビンA1c)が6.5%以上→糖尿病の可能性が高く、受診をおすすめします。
2.食生活を見直しましょう
・糖質を摂りすぎない(白米・パン・麺類の食べ方を工夫)
・食べる順番を意識する
野菜→タンパク質→炭水化物の順番で食べる
・ジュース、お菓子、甘い飲み物を減らす
3.適度な運動を始めましょう
・ウォーキングや軽い筋トレを週3回以上
・食後30分以内に少し体を動かすだけでも効果的です
個々の状況に応じて以下のような検査を行います。
・身体測定(体重、肥満度測定)
・血圧測定(高血圧の有無の確認)
・血液検査(血糖値、HbA1c、インスリン値)
・尿検査(糖、たんぱく、腎機能のチェック)など
①生活習慣の改善(軽度の場合)
②内服治療(血糖値が高い場合、血糖を下げる薬を使用)
血糖の状態に応じて、適切な治療方針を決めます。
1.ご予約(WEB、電話どちらも可)
2.健康診断の結果を持参し、ご来院
3.診察及び必要な検査
4.今後の治療方針を相談
「はやめの受診が、将来の健康を守ります。」気になる方は、お気軽にご相談ください。
糖尿病の初期では症状がでることはあまりありません。
健康診断がきっかけで診断されることが多いです。
無治療のまま糖尿病が進んでくると、喉が渇く(口渇)、水分をたくさん飲む(多飲)、たくさん尿がでる(多尿)といった症状が出てきます。
血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く状態を糖尿病といいます。
日本糖尿病学会の糖尿病診断基準[1]では
① 早朝空腹時血糖値126mg/dL以上
② 75gOGTT2時間値200mg/dL以上
③ 随時(空腹ではない)血糖値200mg/dL以上
④ HbA1Cが6.5%以上
初回検査で
①~③のいずれか+④
①~③のいずれか+糖尿病の症状(口渇・多飲・多尿・体重減少・網膜症)
別の日に再度検査を行い
①~③のいずれか
①~③のいずれか+④
④のみ(初回が①~③だった場合であり、④だけ初回と再検査で2回認めても糖尿病の診断は不可です)
に当てはまる場合に糖尿病と診断します。
血糖が高い状態が続くと、小さい血管から大きい血管まで悪影響を及ぼします。
小さい血管の障害では、
・糖尿病性網膜症(眼の奥にある光を感じる網膜が障害を受けて、視力低下を生じる病気)
・糖尿性腎症(腎機の小さい血管が障害を受けて腎機能が低下し、血液透析になる病気)
・糖尿病性神経障害(神経の周りの血管が傷ついて、足先のしびれや感覚低下になる病気)があります。
大きい血管の障害では、
・脳出血、脳梗塞(脳の血管が詰まったり、出血して脳の働きが悪くなる病気)
・心筋梗塞(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
・足の壊疽(足の血管障害と神経障害が合併して足に潰瘍や細胞が死滅する病気)
があります。
原因によって2つのタイプに分類され、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊され、その結果インスリンが膵臓から分泌されない1型と遺伝的要因に加え食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が重なってインスリンの分泌が低下したりインスリンの効果が弱まってしまう2型があります。
日本人では、約90%が2型糖尿病です。
まずは食事・運動が大事です。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・食事のカロリーに注意する→推奨される食事のカロリーは標準体重×25~30 kcalで求めましょう。
例;身長160cmの場合、まず標準は1.6×1.6×25=64kgと算出する。
必要な1日のカロリー数は64×25~30を掛けて1600~1920 kcalと計算できます。
・運動を積極的にしましょう→散歩やジョギング、筋肉トレーニングをおこないましょ。
インスリン療法が絶対的に必要な場合を除き、生活習慣を見直しても目標数値に届かない場合には、血糖を下げる治療を開始します。
糖尿病ははじめはどこも痛くも痒くもありません。しかし、放置していると静かに確実にあなたの体の中ををむしばんでいきます。
糖尿病と診断されたかたの治療の成功例や失敗例など「アナタの未来」が掲載された厚生労働省の冊子があります。
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特に、14ページ目には糖尿病と診断された方が、治療への向き合い方によって変わってしまう自分の未来の分岐点を、糖尿病と診断された患者の方々が実際に辿ってきた道のりを踏まえてフローチャートで示されています。
参考文献
健康診断で「尿酸値が高め」と指摘された方へ。
尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作(激しい関節の痛み)が起こるだけでなく、腎臓や血管にもダメージを与え、腎障害や動脈硬化効果のリスクも高まります。
早めに生活習慣を改善すればコントロール可能です。
1.健診結果を確認しましょう
・尿酸値が 7.0 mg/dL以上→高尿酸血症の可能性
・8.0 mg/dL以上→痛風発作が起こるリスクが高い状態
・9.0 mg/dL以上→早めの治療が必要です。
2.食生活を見直しましょう
・プリン体の多い食品を控える(ビール、レバー、魚卵、肉の脂身など)
・水分をしっかり摂る(1日2L以上の水を目安に)
・アルコール、特にビールを控える
3.適度な運動をしましょう
・肥満があると尿酸値が上がりやすいため、適正な体重を維持
・激しい運動は逆効果のため、ウォーキングや軽いストレッチがおすすめ
個々の状況に応じて以下のような検査を行います。
・身体測定(体重、肥満度測定)
・血圧測定(動脈硬化のリスク評価)
・血液検査(尿酸、腎機能、血糖、脂質など)など
①生活習慣の改善(軽度の場合)
②内服治療(尿酸が高い場合、薬を使用)
尿酸値や合併症のリスクに応じて、適切な治療方針を決めます。
1.ご予約(WEB、電話どちらも可)
2.健康診断の結果を持参し、ご来院
3.診察及び必要な検査
4.今後の治療方針を相談
「はやめの受診が、将来の健康を守ります。」気になる方は、お気軽にご相談ください。
尿酸とよばれる代謝産物が体に蓄積すると、高尿酸血症の状態となります。
高尿酸血症の状態が長く続くと、尿酸の結晶が関節に蓄積します。
ある日突然、足の親指の付け根が赤く腫れて激痛におそわれます。
通常は7~10日程度で軽快します。
尿酸結晶が腫れている関節の中に蓄積されていることが証明されれば痛風発作を診断可能ですが、通常では腫れている関節の性状(部位や腫れかた)を診察することで診断可能です。
尿酸を作りだす原因となるプリン体を多く含む食べ物により痛風のリスクが高まります。
プリン体が多い(200㎎以上含有/100gあたり)食品には注意しましょう。
・干ししいたけ
・豚肉のレバー
・牛肉のレバー
・鶏肉のレバー
・カツオ
・マイワシ
・大正えび
・干物(マイワシ、サンマ、鰹節、煮干し)
・クロレラ
・ロイヤルゼリー
・ビール酵母
痛風発作が起きてしまったら、発作に対する治療薬で痛みや腫れを治療します。その後、尿酸を下げる飲み薬を始めます。
帯状疱疹は、神経が支配する皮膚に沿って痛みや水ぶくれや発疹が発生します。典型的な帯状疱疹は以下のような症状を伴います。
・痛み: 帯状疱疹の初期症状として、患部周辺の痛みや燃えるような感覚が現れることがあります。この疼痛はしばしば長期(数か月~数年)にわたり後遺症として残ることがあります。帯状疱疹発症者の20%程度に後遺症が残り、高齢になるほど後遺症が残りやすいです。
・皮疹: 痛みの後、患部に発疹が現れます。水疱状の皮疹が一部または複数の帯状になり、赤みや腫れを伴うことがあります。水疱が破れると、潰瘍が形成されることがあります。
・かゆみ: 皮疹が現れると、かゆみが生じることがあります。かゆみは症状の一部として現れ、生活の質を低下させることがあります。
胸背部が最も多いですが、顔面にあらわれることもあります。
特徴的な痛みや皮膚症状から臨床的に診断することができます。
帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが再活性化して引き起こされる感染症です。水ぼうそうウイルスは、水ぼうそうウイルスに感染した後、神経に潜伏していることが知られています。その後、体の免疫力が低下したりストレスがかかったりすると、水ぼうそうウイルスが再活性化し、帯状疱疹を引き起こすことがあります。
ウイルスを抑える抗ウイルス薬と痛みを抑える痛み止めを使用します。
日本人の約9割以上が帯状疱疹に対する抗体を持っています。しかしながら、年齢とともに抗体が徐々に低下し、50代以降で帯状疱疹の発症率が徐々に増加します。
予防するためには免疫を再活性化させるためのワクチン接種を行うことが効果的です。ワクチンには、帯状疱疹の発症予防効果のみならず、後遺症の神経痛の予防効果も持ち合わせています。
現在「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の2種類のワクチンが存在します。
それぞれ特徴が異なりますので、詳細をご希望のかたはクリニックまでご連絡ください。