総合内科診療
総合内科診療
内科疾患は幅広く診察いたします。
どの科にかかればいいのか分からない場合や、何でも相談できる医師に長期にわたって診て欲しい場合などご気軽にご相談下さい。
専門的な検査や治療が必要であれば、適切な連携病院にご紹介させていただきます。
当院は時間予約制のため、指定した時間帯に受診して頂くことで待ち時間が短く診察を受けられます。
予約は以下のリンクまたはお電話(04-7154-2300)からご予約下さい。
日本高血圧学会の高血圧診断基準[1]では
診察室での血圧が140mm/90mmHgを超えたら
自宅で測る血圧が135mm/85mmHgを超えたら高血圧症と診断します。
血圧が160~180mmHgくらいまでは無症状のことが多いです。これ以上になると、頭痛やめまい、吐き気がでることがあります。
塩分の摂り過ぎ、肥満、ストレス、喫煙、内分泌異常や遺伝等があります。
血圧が高い状態が続くと、血管の伸縮性が失われ動脈が固くなってしまいます。この状態を動脈硬化と呼びます。
動脈硬化になると、
・脳出血、脳梗塞(脳の血管が詰まったり、出血して脳の働きが悪くなる病気)
・大動脈瘤(体の太い動脈がコブ状になり、放置すると動脈が破裂してしまう病気)
・腎硬化症(腎臓の中の血管が硬くなり、腎臓の機能が低下し血液透析になる病気)
・心筋梗塞(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
・眼底出血(目の奥の血管から出血してしまい、視力低下をおこす病気)
などを引き起こしやすくなります。そうならないためにも日頃の血圧管理が大切になります
まずは食事・運動・嗜好品を見直しましょう。
・塩分を控える→一日6g未満を目標にしましょう。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・アルコールを控える→アルコール量で1日20ml以下にしましょう。
・禁煙→なるべく禁煙しましょう。
・防寒→体が冷えると血圧が上がりやすいため特に冬は暖かい恰好をしましょう。
生活習慣を見直しても血圧が高い場合には、血圧を下げる薬を開始します。
参考文献
血中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が異常に増える状態やHDLコレステロール(善玉)が減っている状態をいいます。
高脂血症や高コレステロール血症と意味は同じで現在ではこれらを総称して、「脂質異常症」と呼ぶようになりました。
日本動脈硬化学会の脂質異常症の診断基準[1]では
LDLコレステロールが140mg/dL以上
HDLコレステロールが40mg/dL未満
中性脂肪が空腹時で150mg/dL以上、空腹時以外で175mg/dL以上
Non-HDL(TCからHDLを引いた数値)が170mg/dL以上
で脂質異常症と診断しております。
食べすぎ、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレス、遺伝、閉経などのホルモンバランス異常等があります。
脂質のバランス崩れた状態が続くと、脂質が血管壁に蓄積し血管が詰まりやすくなってしまいます。
その結果、
・脳梗塞(脳の血管が詰まい、脳の働きが悪くなる病気)
・心筋梗塞、狭心症(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
などを引き起こしやすくなります。
まずは食事・運動・嗜好品を見直しましょう。
・禁煙→なるべく禁煙しましょう。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・食事のカロリーに注意する→推奨される食事のカロリーは標準体重×25~30 kcalで求めましょう。
例;身長160cmの場合、まず標準は1.6×1.6×25=64 kgと算出する。
必要な1日のカロリー数は64×25~30を掛けて1600~1920 kcalと計算できます。
・アルコールを控える→アルコール量で1日20ml以下にしましょう。
生活習慣を見直しても目標数値に届かない場合には、飲み薬を開始します。
参考文献
糖尿病の初期では症状がでることはあまりありません。
健康診断がきっかけで診断されることが多いです。
無治療のまま糖尿病が進んでくると、喉が渇く(口渇)、水分をたくさん飲む(多飲)、たくさん尿がでる(多尿)といった症状が出てきます。
血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用不足により高血糖が慢性的に続く状態を糖尿病といいます。
日本糖尿病学会の糖尿病診断基準[1]では
① 早朝空腹時血糖値126mg/dL以上
② 75gOGTT2時間値200mg/dL以上
③ 随時(空腹ではない)血糖値200mg/dL以上
④ HbA1Cが6.5%以上
初回検査で
①~③のいずれか+④
①~③のいずれか+糖尿病の症状(口渇・多飲・多尿・体重減少・網膜症)
別の日に再度検査を行い
①~③のいずれか
①~③のいずれか+④
④のみ(初回が①~③だった場合であり、④だけ初回と再検査で2回認めても糖尿病の診断は不可です)
に当てはまる場合に糖尿病と診断します。
血糖が高い状態が続くと、小さい血管から大きい血管まで悪影響を及ぼします。
小さい血管の障害では、
・糖尿病性網膜症(眼の奥にある光を感じる網膜が障害を受けて、視力低下を生じる病気)
・糖尿性腎症(腎機の小さい血管が障害を受けて腎機能が低下し、血液透析になる病気)
・糖尿病性神経障害(神経の周りの血管が傷ついて、足先のしびれや感覚低下になる病気)があります。
大きい血管の障害では、
・脳出血、脳梗塞(脳の血管が詰まったり、出血して脳の働きが悪くなる病気)
・心筋梗塞(心臓に栄養を送る血管が詰まってしまい心臓の働きが悪くなる病気)
・足の壊疽(足の血管障害と神経障害が合併して足に潰瘍や細胞が死滅する病気)
があります。
原因によって2つのタイプに分類され、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊され、その結果インスリンが膵臓から分泌されない1型と遺伝的要因に加え食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が重なってインスリンの分泌が低下したりインスリンの効果が弱まってしまう2型があります。
日本人では、約90%が2型糖尿病です。
まずは食事・運動が大事です。
・肥満の改善→標準体重(身長(m)×身長(m)×25)を目標にしましょう。
例;身長160cmの場合は、1.6×1.6×25=64㎏を目指しましょう。
・食事のカロリーに注意する→推奨される食事のカロリーは標準体重×25~30 kcalで求めましょう。
例;身長160cmの場合、まず標準は1.6×1.6×25=64kgと算出する。
必要な1日のカロリー数は64×25~30を掛けて1600~1920 kcalと計算できます。
・運動を積極的にしましょう→散歩やジョギング、筋肉トレーニングをおこないましょ。
インスリン療法が絶対的に必要な場合を除き、生活習慣を見直しても目標数値に届かない場合には、血糖を下げる治療を開始します。
糖尿病ははじめはどこも痛くも痒くもありません。しかし、放置していると静かに確実にあなたの体の中ををむしばんでいきます。
糖尿病と診断されたかたの治療の成功例や失敗例など「アナタの未来」が掲載された厚生労働省の冊子があります。
興味があるかたは下のリンクをクリックしてご覧ください。
特に、14ページ目には糖尿病と診断された方が、治療への向き合い方によって変わってしまう自分の未来の分岐点を、糖尿病と診断された患者の方々が実際に辿ってきた道のりを踏まえてフローチャートで示されています。
参考文献
尿酸とよばれる代謝産物が体に蓄積すると、高尿酸血症の状態となります。
高尿酸血症の状態が長く続くと、尿酸の結晶が関節に蓄積します。
ある日突然、足の親指の付け根が赤く腫れて激痛におそわれます。
通常は7~10日程度で軽快します。
尿酸結晶が腫れている関節の中に蓄積されていることが証明されれば痛風発作を診断可能ですが、通常では腫れている関節の性状(部位や腫れかた)を診察することで診断可能です。
尿酸を作りだす原因となるプリン体を多く含む食べ物により痛風のリスクが高まります。
プリン体が多い(200㎎以上含有/100gあたり)食品には注意しましょう。
・干ししいたけ
・豚肉のレバー
・牛肉のレバー
・鶏肉のレバー
・カツオ
・マイワシ
・大正えび
・干物(マイワシ、サンマ、鰹節、煮干し)
・クロレラ
・ロイヤルゼリー
・ビール酵母
痛風発作が起きてしまったら、発作に対する治療薬で痛みや腫れを治療します。その後、尿酸を下げる飲み薬を始めます。
帯状疱疹は、神経が支配する皮膚に沿って痛みや水ぶくれや発疹が発生します。典型的な帯状疱疹は以下のような症状を伴います。
・痛み: 帯状疱疹の初期症状として、患部周辺の痛みや燃えるような感覚が現れることがあります。この疼痛はしばしば長期(数か月~数年)にわたり後遺症として残ることがあります。帯状疱疹発症者の20%程度に後遺症が残り、高齢になるほど後遺症が残りやすいです。
・皮疹: 痛みの後、患部に発疹が現れます。水疱状の皮疹が一部または複数の帯状になり、赤みや腫れを伴うことがあります。水疱が破れると、潰瘍が形成されることがあります。
・かゆみ: 皮疹が現れると、かゆみが生じることがあります。かゆみは症状の一部として現れ、生活の質を低下させることがあります。
胸背部が最も多いですが、顔面にあらわれることもあります。
特徴的な痛みや皮膚症状から臨床的に診断することができます。
帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが再活性化して引き起こされる感染症です。水ぼうそうウイルスは、水ぼうそうウイルスに感染した後、神経に潜伏していることが知られています。その後、体の免疫力が低下したりストレスがかかったりすると、水ぼうそうウイルスが再活性化し、帯状疱疹を引き起こすことがあります。
ウイルスを抑える抗ウイルス薬と痛みを抑える痛み止めを使用します。
日本人の約9割以上が帯状疱疹に対する抗体を持っています。しかしながら、年齢とともに抗体が徐々に低下し、50代以降で帯状疱疹の発症率が徐々に増加します。
予防するためには免疫を再活性化させるためのワクチン接種を行うことが効果的です。ワクチンには、帯状疱疹の発症予防効果のみならず、後遺症の神経痛の予防効果も持ち合わせています。
現在「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の2種類のワクチンが存在します。
それぞれ特徴が異なりますので、詳細をご希望のかたはクリニックまでご連絡ください。