血液内科診療
血液内科診療
「白血球が多い」
「ヘモグロビンが低い(貧血)」
「血小板が少ない」など、健診や血液検査の結果を見て不安になったことはありませんか?
血液の異常には、一時的な変化から治療が必要な病気までさまざまな原因があります。
一方で、早期に原因を確認することで、安心につながるケースも多くあります。
当院では、血液の異常に対して丁寧に評価を行い、
必要に応じて追加検査や専門機関への紹介を含め、適切に対応いたします。
【WEB予約はこちら】
※土曜午後の受診をご希望の方は16:15までの予約枠をご利用ください
お手元の検査結果をご確認ください。
以下に当てはまる場合は、一度ご相談ください。
1)白血球(WBC)
・10,000以上 または 3,000未満 は注意が必要です。
・感染・炎症・薬剤・ストレスなど一過性のこともありますが、持続する場合は原因の確認が重要です。
→ くわしくは下記の「白血球の数値異常(多い/少ない)」へ。
2)赤血球/ヘモグロビン(RBC/Hb )
・男性:Hb 13.0未満
・女性:Hb 12.0未満
→貧血の可能性があります。
・鉄・ビタミン不足、慢性疾患などが原因となることがあります。
→ くわしくは下記の「貧血(ヘモグロビン低値)」へ。
3)血小板(PLT)
・15万未満 または 45万以上 は注意が必要です。
・出血傾向、炎症、免疫異常などが関与することがあります。
→ くわしくは下記の「血小板の数値異常(多い/少ない)」へ。
4)赤血球・ヘモグロビンが高い場合(多血)
・男性:Hb 17.0以上
・女性:Hb 16.0以上
→喫煙や脱水、睡眠時無呼吸症候群などでも上昇することがあります。
→ くわしくは下記の「多血(赤血球・ヘモグロビン高値)」へ。
【補足(重要)】
以下に当てはまる場合は、早めの受診をご検討ください。
・複数の項目が同時に異常となっている
・めまい・息切れ・あざ・しこり などの症状がある。
・過去データと比べて数値の変化が大きい。
また、喫煙、薬剤、ストレスなどにより一時的に変動することもあります。
判断に迷う場合も、お気軽にご相談ください。
☆ 健診異常の精査に対応しています
☆ 再検査から精査、必要に応じた高度医療機関への紹介まで一貫して対応
☆ 2025年度は延べ270件の血液異常のご相談に対応しました
主な連携先:
・東京慈恵会医科大学附属病院(本院・柏病院)
・国立がん研究センター東病院 など
健診で異常を指摘されたが、どこに相談すればよいか迷っている方もご相談ください。
1.貧血(ヘモグロビンが低い)
・鉄分やビタミン不足による貧血
・慢性疾患などによる貧血
・まれに、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの血液疾患
2.白血球が多い/少ない
・感染症、炎症、薬剤、ストレスなどによる一時的な変化
・まれに、白血病などの血液疾患
3.血小板が多い/少ない
・炎症、感染、鉄欠乏、免疫異常など
・出血しやすくなる病気(血小板減少症など)
・まれに、骨髄の病気(本態性血小板血症など)
4.赤血球/ヘモグロビンが多い
・脱水や喫煙、慢性的な酸素不足(睡眠時無呼吸など)
・まれに、真性多血症などの血液疾患
5.首のしこりが長引く(痛みがない)
・悪性リンパ腫などの血液疾患の可能性
【早めのご相談をおすすめする理由】
血液の異常は、早期に原因を確認することで多くの場合、安心につながります。
また、必要に応じて適切な検査や治療につなげることができます。
健診で「要再検査」と言われた方や、
様子を見てよいのか不安な方も、お気軽にご相談ください。
1.血液検査(過去データの持参可)
検査結果を一緒に確認し、現在の状態を評価します。
2.必要に応じて再検査
血液像・凝固・炎症・免疫などを追加で確認し、原因を詳しく調べます。
3.必要に応じて専門医療機関へご紹介
骨髄検査や専門的な治療が必要と判断した場合は、連携医療機関へご紹介いたします。
2025年度は、延べ270件以上の血液異常のご相談に対応しました。
【主な内訳】
・白血球が多い:51件
・白血球が少ない:35件
・赤血球が多い:32件
・ヘモグロビンが低い(貧血):106件
・血小板が多い:20件
・血小板が少ない:10件
・その他(出血斑など):23件
※健診や他院での検査異常をきっかけに受診される方が多くいらっしゃいます。
以下のような症状は、血液の異常が関係していることがあります。
・立ちくらみ、息切れ、ふらつき
→ 貧血の可能性
・頭痛、顔の赤み、入浴後のかゆみ
→ 多血症の可能性
・あざができやすい、鼻血が多い
→ 血小板減少の可能性
・首やわきの下のしこり
→ リンパ節腫脹・悪性リンパ腫の可能性
これらの症状が気になる場合は、早めの受診をご検討ください。
症状だけでは判断が難しいこともあるため、ご相談いただくことで安心につながります。
ページ下部で、以下の項目を詳しく解説しています。
・貧血(ヘモグロビン低値)について
・白血球の数値異常(多い/少ない)について
・血小板の数値異常(多い/少ない)について
・多血(赤血球・ヘモグロビン高値)について
貧血とは、体の中のヘモグロビン(血液中の酸素を運ぶ成分)が少なくなった状態のことです。目安として、男性は13 g/dL未満、女性は12 g/dL未満の場合に貧血と診断されます。
貧血になると、次のような症状が現れることがあります。
・立ちくらみ
・息切れ
・めまい
・ふらつき
貧血にはいくつかの原因があります。
貧血の症状が気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。
鉄はヘモグロビンの主要成分であり、不足すると貧血の原因になります。鉄を多く含む食品には、赤身肉、魚、貝類、豆類、葉物野菜などがあります。これらをバランスよく摂取することで、鉄の吸収を促し貧血予防につながります。
ビタミンB12は赤血球の生成に不可欠で、主に動物性食品に含まれています。肉、魚、卵、乳製品を適切に摂取することで、ビタミンB12不足を防ぐことができます。
・鉄とビタミンCの組み合わせ
鉄を多く含む食品(赤身肉、豆類など)と、ビタミンCが豊富な食品(オレンジ、トマト、ブロッコリーなど)を一緒に摂ると、鉄の吸収が高まります。
・多様な食品の摂取
鉄やビタミンB12だけでなく、ビタミンA、葉酸、ビタミンB6なども赤血球の形成に重要です。野菜、果物、穀物、肉、魚、乳製品など、バランスよく食べましょう。
・鉄の吸収を妨げる食品に注意
コーヒー、紅茶、カルシウムサプリメントは鉄の吸収を妨げる可能性があります。鉄を摂る際は、これらの食品との摂取タイミングを工夫しましょう。
・慢性疾患による貧血
慢性炎症性疾患(例:関節リウマチ、炎症性腸疾患)、腎臓病、癌などは、体内の鉄の利用や赤血球の生産を妨げ、貧血を引き起こすことがあります。
・遺伝性貧血症
遺伝的な異常による赤血球の生成障害も貧血の原因となります。代表的な疾患には鎌状赤血球症や遺伝性球状赤血球症があります。
・血液疾患
再生不良性貧血や白血病など、骨髄の異常によって貧血が引き起こされることがあります。
貧血は、健康に影響を及ぼす可能性があります。
健康診断などで異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
白血球は、体を感染症や異物から守る免疫細胞です。
成人の正常な白血球数は、1μLあたり4,000〜10,000個程度とされています。
この範囲を超えた場合、異常が疑われます。
白血球数が増えても、それ自体では目立った症状はありません。
白血球数が低いだけでは、特に目立った症状はありません。
① 血液検査を行う
異常の原因を詳しく調べるため、追加の血液検査を実施します。
② 骨髄検査(必要な場合)
さらに詳しく調べるために骨髄検査が必要と判断される場合は、当院では実施せず、適切な専門医療機関へご紹介いたします。
③ 治療方法
白血球数の異常の原因に応じて、以下の治療が行われます。
・薬剤が原因の場合 → 原因となる薬を中止します。
・感染症が原因の場合 → 抗生物質を使用します。
・ウイルス感染が原因の場合 → 抗ウイルス薬を使用します。
・白血病など血液のがんが原因の場合 → 抗がん剤治療が必要なため、専門施設へご紹介のうえ治療を進めます。
白血球数の異常は、健康に影響を及ぼす可能性があります。
健康診断などで異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
血小板は、血を止める働きをする血液細胞です。通常、血小板の数は 1μL あたり 15万~45万個 です。この範囲を超えると「血小板数の異常」となり、大きく 増加 と 減少 に分けられます。
・ほとんどは無症状です。
・頭痛、めまい、耳鳴り などが起こることもあります。
・あざができやすい
・手足に点状出血がみられる
・鼻血が出やすい
・月経量が多い など
①検査
・まず血液検査を行います。
・さらに詳しく調べる必要がある場合、骨髄検査や遺伝子検査については専門医療機関へご紹介しています。
②治療(原因によって異なります)
・薬の副作用 → 服薬を中止
・感染症 → 抗生物質や抗ウイルス薬
・白血病など → 抗がん剤治療が必要な場合は専門施設での治療となります。
血小板数の異常は、健康に影響を及ぼす可能性があります。
健康診断などで異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
血液は、私たちの体に必要な酸素や栄養を運ぶ大切な役割をしています。その血液の中には、赤血球、白血球、血小板といった成分が含まれています。
多血症とは、この血液の中で、特に赤血球の数が異常に増えてしまう病気のことです。
例えるなら、血液がドロドロになって、流れにくくなるようなイメージです。
赤血球が増えすぎると、血液の粘り気が強くなります。これは、血管の中を血液がスムーズに流れにくくなるということです。
その結果、以下のような様々な症状やリスクを引き起こす可能性があります。
・頭痛やめまい: 脳への血流が悪くなることで起こることがあります。
・息切れや動悸: 血液が酸素を十分に運べなくなることがあります。
・疲れやすい: 全身への酸素供給が不足することがあります。
・顔や皮膚が赤くなる: 赤血球が増えることで、見た目に変化が現れることがあります。
・かゆみ: 特に温かいお風呂に入った後などにかゆみが出ることがあります。
・血栓症のリスク上昇: 血液が固まりやすくなり、血管が詰まる危険性が高まります(脳梗塞、心筋梗塞など)。
ただし、これらの症状は多血症の程度や原因によって異なり、全く症状がない方もいらっしゃいます。
多血症には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
1. 真性多血症
血液を作る工場である骨髄の異常によって、赤血球が過剰に作られてしまう病気です。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、遺伝子の変異が関わっていると考えられています。
白血球や血小板も増えることがあります。比較的まれな病気です。
2. 二次性多血症
他の病気や状態が原因で、結果的に赤血球が増えてしまうものです。
①慢性的な酸素不足
・肺の病気(慢性閉塞性肺疾患(COPD)など)
・高地での生活
・睡眠時無呼吸症候群
②喫煙
タバコの煙に含まれる一酸化炭素が、血液の酸素運搬能力を低下させるため、体が酸素不足を補おうとして赤血球を増やします。
③腫瘍
まれに、エリスロポエチンを過剰に分泌する腫瘍がある場合があります。
④その他
利尿薬の長期使用など、脱水によって血液が濃縮されることで、見かけ上赤血球が増えることもあります。
多血症の診断には、主に以下の検査が行われます。
・血液検査: 赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などを測定します。
・身体診察: 顔色や皮膚の状態などを確認します。
・骨髄検査: 骨髄検査が必要と判断される場合は、当院では実施していないため、適切な専門医療機関へご紹介します。
・画像検査(胸部レントゲン、CTなど): 肺や心臓の状態、腫瘍の有無などを調べることがあります。
・エリスロポエチン測定: 血液中のエリスロポエチンの量を測定します。
治療法は、多血症の種類や原因、症状の程度によって異なります。
1. 真性多血症の場合
・瀉血(しゃけつ): 血液を定期的に抜き取ることで、赤血球の数を減らします。
・薬物療法: 赤血球の産生を抑える薬(抗がん剤など)を使用することがあります。
・血栓予防: 血栓ができやすい状態のため、抗血小板薬(アスピリンなど)を使用することがあります。
2. 二次性多血症の場合
・原因となっている病気の治療
酸素不足が原因であれば呼吸器系の病気の治療、腎臓の病気が原因であれば腎臓病の治療を行います。
・禁煙
喫煙が原因の場合は、禁煙が最も重要です。
・瀉血
症状が強い場合には、一時的に瀉血を行うことがあります。
・水分補給
血液がドロドロにならないように、こまめに水分を摂るように心がけましょう。
・禁煙
喫煙は多血症を悪化させる大きな原因の一つです。必ず禁煙しましょう。
・適度な運動
医師と相談しながら、無理のない範囲で適度な運動を行いましょう。
健診結果は「病気の予兆」を早く見つけるチャンスでもあります。
説明を受けていない、結果の見方がわからないという方は、ぜひ一度ご相談ください。